みすず学苑に3年半通った思い出
みすず学苑に3年半
今のコロナ騒動で少し話題になったのがみすず学苑。
私は中学3年の3月から浪人の夏休みの終わりまでみすず学苑の大宮校にいました。(浪人の夏休み終わってからは河合塾に移動してしまいましたが(笑))
大宮校についてしか知らず、3年前に通っていたこともあり今は少し変わっているところがあると思いますがみすず学苑について書こうと思います。
みすず学苑とは??
みすず学苑とは東京、千葉、埼玉、神奈川に10校舎を展開している予備校です。
電車に乗っているときなどに電車の窓に広告が張っているのをよく見るのではないでしょうか?
この広告をみてここはどんな予備校なんだと疑問に思う人が多いと思います。そこで3年半通った私がみすず学苑について説明しようと思います。
学苑長 半田晴久(深見東州)
みすず学苑は半田晴久さんの経営する予備校となります。経営者として予備校や時計会社など13社ほどの社長を務めるほかに、宗教家、芸術家などの一面も持っておられるそうです。経歴がすごい方なのでWikipediaなどで検索しても面白いと思います。
私たちみすず学苑の生徒は直接学苑長と会う機会はみすず学苑の大規模な説明会と浪人生の入学式のみとなります。それもかなり広い会場で行われるため壇上でお話しされる学苑長を眺めるだけとなります。
ワールドメイトとみすず学苑の繋がり
ワールドメイトというのは学苑長が設立した宗教団体になります。この団体自体は今住んでいる熊本にもありました。しかし私はワールドメイトについてはなにもわかりません。
みすず学苑に3年半いた限りですがワールドメイトや宗教とのつながりを感じることはありませんでした。
予備校の雰囲気
広告からもわかるように予備校内の雰囲気はかなり明るいです。
広告だけでなく事務の方や先生などもコスプレしていることがしょっちゅうありました。学生用にコスプレの衣装の貸し出しもしていました。
また生徒同士や生徒と先生の仲も他の予備校に比べてすごく良いと思います。
授業が少人数であるため先生が生徒の名前を全員覚えてくれますし、名前だけでなくどんな人かもお互いに理解していたと思います。
私はみすず学苑を卒苑して3年たちますが今でも当時の友達としょっちゅう遊んでいます。
校舎の設備
校舎の設備としてはよくはないです。長机にパイプ椅子で自習室もぎちぎちに詰め込まれています。大手予備校とは比べ物にならないくらい質素です。
しかしみすず学苑はその設備の質素さを強みとしてアピールしています。実際の試験会場も古いところが多いんだから普段からあまり環境が良くないところで勉強することで、本番で力を発揮できると説明を受けました。
しかしどこの校舎も駅から近く立地はよいと思われます。
みすず学苑の学習
私の成績
私は中高一貫校に通っていたため高校受験はありませんでした。その弊害ともいうべきでしょうか、中3の時の英語の偏差値は37でした。親がそれを心配してみすず学苑に私を入れたという次第です。
そんな私もセンター試験の英語の点数は177点でした。英語の点数が上がったほかにも英語を好きになることができました。これはまぎれもなくみすず学苑のおかげだと思っています。
特徴
みすず学苑の特徴は大きく8つの点があります
- 少人数授業
- 講師の質
- クラス分け
- カレッジタイム
- 小テスト
- 学習道場
- 合宿
- 手厚い対応
少人数授業
みすず学苑の授業はどんなに人数の多いクラスでも20人くらいだったと思います。
平均すると10にんくらいだとおもいます。
私も高校1年生の時は先生とマンツーマンの時代が2か月間ありました(笑)
少人数授業であるため先生と生徒のよりが近いです。先生に名前を覚えてもらえることはもちろん先生との関係性もできやすいです。
1回の授業で10回以上指されることはざらでした。予習をしっかりとやっていかないと答えることはできず予習をしっかりするようになり、予習をしているため自然と授業を真剣に聞きます。
講師の質
講師の質はどの科目も間違いなく高かったです。
特に英語の講師のレベルは群を抜いてよいと思います。
怒涛の英語みすず学苑というだけあってよい先生を集めています。今予備校業界で有名といわれる英語講師もみすず学苑で教えていたという人も結構な数知っていますし、私も実際に教わっていた講師の先生は今代ゼミで大活躍されています。
クラス分け
みすず学苑の生徒は塾の中で行われるクラス分けテスト(当時は松竹梅タケノコテストという名前でした(笑))によってクラス分けされます。確か年に3回ほどあったと思います。
クラスはB2,B1,A2,A1,選抜に分けられます。上位10人の人が選抜に入れるのような人数で分けられるのではなく単純に学力で分けられます。つまり新学期早々から選抜クラスに入れる人はごく少数で例年最初は選抜クラスに入れるのは3、4人だったと思います。
クラスによって教材が異なります。
また広告でうたっている難関大学合格率9割越えというのは、このクラス分けにおいて全科目選抜クラスに在籍している方の合格実績だと思われます。
カレッジタイム
全ての授業の後にカレッジタイムというものがありました。生徒と先生が1対1で話をする時間です。
ここでは一人一人に対して毎回課題を先生が出してもらえます。また前回出された課題のチェックもあります。
人それぞれに合わせて課題を出してくれるのはありがたかったです。
私なんかはあまりにも英語ができなかったので高校一年の時に中学1年生向けの参考書を出されましたが結果的にそれをやっていてよかったと思ってます。
小テスト
みすず学苑には小テストがたくさんありました。
英単語、英熟語、英語構文、漢字、古文単語、積分計算、一問一答などの毎週決まった範囲から出されるコマンドテスト。
前回の授業でやった範囲から出されるレビューテスト。
英単語を定着させる口頭テスト。
これをしっかりとこなすことで基礎知識の定着や授業内容の定着ができました。
学習道場
これはGWと夏休みと正月に行われる強制的に1日10時間勉強させられるイベントです。
朝9時から笛の合図とともに勉強を始めて2時間勉強10分休憩を繰り返して一日10時間勉強します。これを5日間続けます。
教室の外を警察のコスプレをした先生が見回りをしており寝てたら起こされます(笑)
話だけ聞くときつそうですが学習道場の時にやるべきこともカレッジタイムで指示されているためやることが明確にされており、意外と何とかなりますし楽しかったです(笑)
合宿
合宿は夏と冬に行われます。確か夏は4泊5日が2セット、冬は3泊4日だった気がします。この合宿はすべての校舎の人がホテルに集まって講師による授業が行われました
。夏は1日12時間、冬は1日14時間くらい授業があった気がします。1つの合宿で1つの科目を徹底的にやります。全部で20クラスくらいあった気がします。
英語はひたすら長文を解いて解説が、他の科目でもひたすら問題を解いて解説が繰り返されます。
1回の合宿で英語長文なら100題くらい、数学なら60題くらいやったのを覚えています。
ホテルはかなり立派で部屋に露天風呂がついてる部屋があったり、ご飯はバイキングでかなりおいしかったです。
私は合宿に6回参加しましたが他校舎の友達ができたり、元から仲良い人がいたりと、きついと思ったことはなくひたすらに楽しかった思い出しかありません(笑)
生徒より先生のほうが圧倒的にきつそうでした(笑)
手厚い対応
一人一人に対してかなり手厚い対応があります。授業に来ない生徒には電話をし、自分で勉強できない人に対しては事務の人がつきっきりで勉強を見ていました。
そのほかにも私が浪人の夏終わりで河合塾へ移る際に一括納入していた授業料を何のためらいもなく返金していただきました。
また河合塾へ移った後も相談に行ったら快く相談に乗ってくれたりもしました(笑)
みすず学苑のデメリット、なぜ私は河合塾へ移った?
私が河合塾へ移った理由はただ一つです。
楽しすぎたからです。予備校が楽しいため毎日喜んで通っていましたが予備校が楽しいというのはメリットばかりではありません。
私は友達と遊んだりしゃべったりする時間が増え勉強時間が減っていました。
この一点のみで友達のいない河合塾へ移りました。
河合塾に移って感じたみすず学苑のデメリットもあります。
それはみすず学苑の理系科目の教材の難易度が高いという点です。
数学で選抜クラスに入っていたというのもあったと思うのですが、特に私が受験した熊本大学においては必要のないレベルの問題が多かったような気もします。
河合塾に入って少し基礎的な問題を解いといてよかったと思っています。
英語に関しては河合塾よりみすず学苑のほうが圧倒的に良かったと今でも思います。
まとめ
みすず学苑に向いている人、向いていない人
みすず学苑に向いている人と向いていない人はすごくきっぱり分かれると思います。
向いている人
- さっぱり英語ができない
- 英語が嫌い
- 自己管理が苦手
- 何をしたら成績が上がるかわからない
- 社交的
- 冗談が通じる
向いていない人
- すでに勉強が楽しい
- 一人で黙々と勉強したい
- 授業中指されたくない
- 管理されたくない
- やるべきことを自分で考えられる
もしみすず学苑に気になっている方がいたら参考にしてみてください。
また質問などにもお答えいたしますのでどうぞお気軽に。
みすず学苑入苑のきっかけも記事にしていますので読んでくださると幸いです。
standardstudent.hatenablog.com
おまけ